アサイド

先日、私が作成したHSC啓発ポスターを見た高校時代の同級生から連絡がありました。ポスターをきっかけに中3の息子さんがHSCであると気づいたそうです。

中1の時に、授業中に何を言われてもぼーっとしていることが多いので先生の言うことが理解できていないんじゃないかと思われ、中学校から知能検査を受けるよう勧められたそうです。

知能は普通で、それどころか「周りをよく見て、相手の気持ちを察して先回りして対応できる力」が突出していたそうです。

体育の剣道の授業で、防具の支度に時間がかかっていると、体育講師から「お前は何度も剣道の授業を受けてるのになんで同じことがサッとできないんだ?頭がおかしいなら精神科に行って来い!」とみんなの前で叱責されたそうです。

息子さんは特ににおいに高度に敏感で、アロマテラピーやお茶のレッスンが好きだそうです。嗅いだだけで精油の名前を当てたり、茶葉の名前や産地、美味しい飲み方を覚えてすらすらと説明できるので、「天才だ!」と講師や周りの大人から言われるそうです。

以下はそんな友人の息子さんが書いた、夏休みの作文です。HSCが学校ではどのように評価され、どのように悩み、どれほど素晴らしい感性のギフトを持っているかが分かります。

自分のことだけでなく他のHSCのことを思い、世の中に知ってほしいと作文を学校に提出した息子さんの勇気と思いやりの心に私は感動しました✨

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僕はおとなしい性格で、とても口下手です。家で十分な睡眠時間をとっているのにもかかわらず、授業中とても眠くなります。いろんなことを心配して、あれこれと不安になってしまうので課題に取り掛かるのが遅いです。

こんな僕なので、自分から話をするのはとても緊張します。でも友達から話しかけられるととてもうれしいです。せっかくしゃべってくれているのに思ったことを伝えるのに少し時間がかかってしまったり、時々気疲れしている自分に気づきます。そんな時は頭の中を空っぽにして教室の窓から外をボーっと眺めて自分を休ませてあげます。そして僕は人一倍、音やにおいに敏感なところがあります。学校の休み時間のざわざわした音や集団、昼食の時間にあちこちから漂う食べ物のにおいに食欲をなくすこともあります。体育大会の時の大きなピストルの音が苦手です。中学1年生の体育の授業で剣道を習った時は竹刀を叩きつける音や激しい掛け声が僕には恐怖にしか感じられませんでした。

こんな僕だから、ずっと自分の事は何か原因不明の病気だと思っていました。何をしてもダメな人間だと感じ、自分に全く自信が持てず、1人で落ち込んでいました。

そんな僕に先日、母が1冊の本を渡してくれたのです。「HSC=ひといちばい敏感な子」と書かれたその本には、まさに僕が日ごろから思い悩んだり、不安に感じていることが持って生まれた気質として書かれていました。HSCの特質は人それぞれに異なります。特に五感を通してあらゆる情報が脳に伝達され、心身ともに敏感に反応してしまうため、疲れて眠気に襲われることが多いそうです。そして口下手で答えるのに時間がかかるのも、周りをよく見ていて言葉を選んでいるからと知りました。僕は授業中、疲れて寝てしまうことが怠けていることだと思い、他の友達とどうして同じことができないのかと悲しい気持ちになっていました。しかしHSCの本を読んで、病気ではない、これが僕らしさなんだと考えたら明るく晴れ晴れとした気持ちに変わりました。

最近、HSCの大人版であるHSPを公表しているタレントがいたり、「繊細さん」と言う本も出版され、認知度が高まっていると母から聞きました。僕は母をきっかけにHSCを知り、心が救われました。しかし自分1人で悩みを抱え、親にも先生にも友達にも相談できず、困っている子がたくさんいると思います。僕は5人に1人いると言われているHSCやHSPがより多くの人々に理解され、笑顔になれる明るい未来が近い将来、現実になればと願っています。

中3男子HSCくんの夏休みの作文

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