私が運営しているフリースクール、リベラルスクールには、繊細で感受性の強い子どもたちが多く通っています。彼らは決して「弱い」存在ではありません。むしろ、自分の中にある感情や、まわりの人の気持ちに深く寄り添える、とても強くて優しい子たちです。
ある保護者の方が、「社会は甘くないから、中学校に行って慣れておかないと」とお子さんに伝えているという話を聞きました。そのお気持ちもわかります。でも、その子はとても繊細で、場の空気をすぐに読み取り、まわりに合わせすぎてしまうところがあります。そんな子が、無理に“社会に慣れる訓練”をしようとすれば、心がすり減ってしまうのは目に見えています。
そもそも、もし学校という場所が「子どもの権利条約」にきちんと則って運営されていたなら、不登校はこんなに多くなかったはずです。どの子も、安心して、自由に自分らしく過ごせる場所であれば、心を閉ざす必要なんてないのです。
「社会は厳しい」「甘やかすな」と言う声を聞くたびに思います。
では、その“厳しい社会”を作ったのは誰なのか? それは、私たち大人たちです。
だからこそ、これからの社会をつくっていく子どもたちには、もう一度「調和」や「思いやり」を大切にする世界を知ってほしいと思うのです。
リベラルスクールに通う子どもたちは、昭和的な“我慢と根性”の価値観ではなく、つながりと対話を大切にした、新しい時代のあり方を体現しています。
彼らは、自分の感受性と丁寧に向き合いながら、「自分の軸」を育てています。それは、何かあったときにしっかりと立て直せる“内なる強さ”となります。
そして私は信じています。
感受性の強い子は、実は「本当に強い子」だということを。
なぜなら、自分以外の誰かの苦しさに気づける人は、助けたいと思ったとき、驚くほどの行動力とエネルギーを発揮できるからです。
そんな子どもたちが、これからの社会をあたたかく、しなやかに変えていくのだと思います。
私自身もHSPとして、多くの親御さんと支え合いながら、力強く生きています。
「子どもを守る」という想いは、時に世間の声よりもずっと確かな真実を教えてくれるものです。
感受性はギフトです。
それをどう育てるかが、未来を変える鍵になる。
私は、そう信じています。
