タグ別アーカイブ: オランダ教育視察

アサイド

オランダとデンマークの学校(5校)を実際に訪れ、先生や子どもたちと触れ合った体験を
写真やエピソードとともにお話しします。

  • 個別最適でリラクシングなオランダの教育
  • 幸せを育むデンマークの学校
  • インクルーシブ教育の現場
  • いじめ対策プログラム「カンヤトレーニング」

現地では、教員不足の課題、多様な子どもへの対応、テクノロジーの影響など、日本と共通する悩みもありました。移民課題も大きいようです。

それでも、私が強く感じたのは
「教育の基盤が福祉で支えられている」ことの圧倒的な安心感でした。

実際に出会った先生方は皆、HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)を“当然の概念”として共有していました。
(私の知る限り、アメリカやオーストラリアでは、まだ認知が広くありません。)

国連子どもの権利条約などを、わざわざ掲げる必要すらなく、
子どもの心理的安全性は“守られていて当たり前”。

そして、学校が専門家を含めあらゆる支援を尽くしたうえでなお、
発達特性のある子がその環境で学びづらい場合は、
早期に必ず「その子らしく学べる別の学校」を紹介する──
それが学校の義務として制度化されています。

オランダでは、カンヤトレーニング(いじめ対策プログラム)についても学びました。

いじめによって丸6年間義務教育を受けられなかった私の娘が、
現地の話を聞いた時に何を感じたか──
そんなリアルな声にも触れたいと思います。

実は私は日本駐在大使の通訳を務めていた時期があり、
多くの大使が「日本の素晴らしい部分は教育」と語ります。

けれど、本音では──
日本の公立校に入った大使のお子さんがいじめに遭い、不登校になったという事例も知っています。

そんな“公には語られない裏側”も、少人数だからこそお伝えできます。

でも最後は、やっぱり希望のある話に✨

私の周りで学校に行けない子どもたちは、「大前提としての福祉が欠けている」環境に反応しているだけ。

「その子の問題」ではない。
とわかった時、胸がすっと軽くなりました。

アットホームなティーパーティーです。
リラックスしながら、
オランダとデンマーク式の“学びのエッセンス”を
一緒に味わいませんか?

【🇳🇱🇩🇰オランダとデンマークの教育を語るティーパーティーのお知らせ】🫖🧇2025

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オランダの学校のHSP先生🇳🇱

Who Am I のオランダ旅 🌷

オランダでとうとう出会ってしまった‼️🤩
そこは、Academy Tienという小中学校✨

透き通る美しい瞳のエヴァ先生のクラスで、HSC(Highly Sensitive Child)のためのフリースクールを運営していると話すと、先生も「私もHSCだったのよ!」と😲

先生自身も子どもの頃、学校で悩み、担任が「ひとり時間(Alone time)がたっぷり必要」と両親に伝えてくれたそう。

HSCという言葉は当時なかったけれど、オランダの先生は昔から生徒をよく観察し、サポートしていたんですね✨

エヴァ先生はその経験から先生を目指したそう。HSCたちに、その特性は弱みではなく強みだと伝えているそう。

私は心に誓いました💪
形は変わっていくかもしれないけれど、HSCのためのフリースクールを、生涯をかけてやっていきたい。

さらにエヴァ先生が言うには、アムステルダムには HSPコミュニティーも🌈

「あなたがHSCのこと話した時、ワォ!きたわ!と思ったわ。」と。いつかエヴァ先生が日本に来てくれる日を願っています🌸🗻

オランダの学校のHSP先生🇳🇱

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🇳🇱オランダ教育視察 Day2|イエナプラン小学校「Wespennest」が教えてくれた“責任ある自由”の育て方

オランダ・イエナプラン校Wespennestの1時間レクチャーと校内見学からの学びを報告。異年齢クラス、日々のサークル、特別支援の仕組み、そして「自由と責任」をどう教えるか——実践で使える示唆をまとめます。

Wespennest(ヴェスペンネスト)──オランダ語で「スズメバチの巣」を意味します。現地では「子どもたちが活気よく動き回るにぎやかな場所」というポジティブなニュアンスで使われることが多いそうです。実際、校舎に足を踏み入れると、まさにその名がふさわしいエネルギーと秩序が共存しているのを感じました。

この日は10:00〜11:00に「イエナプラン教育と我が校について」というレクチャー&質疑応答の時間をいただき、校長や教員から直接、教育理念・実践・支援体制について具体的な話を伺いました。以下は、私が特に重要だと感じたポイントの整理です。

  1. イエナプラン教育の位置付けと9つのエッセンス
    イエナプランは、異年齢・対話・生活と学びの統合を重視する教育思想です。Wespennestでは日常に組み込まれた実践として、以下の9つが教育の柱になっていました。
  • 主体性(Initiative)
  • コミュニケーション
  • プレゼンテーション
  • 尊重(Respect)
  • 共感(Empathy)
  • 責任(Responsibility)
  • 反省(Reflection)
  • 創造(Creation)
  • 協力(Cooperation)

校内では、週の始まりにテーマを確認し、週末に発表して振り返るというリズムが定着していました。これにより、小さな行動の積み重ねが「自分で決め、やり切る」力につながっていきます。

  1. サークル(輪になって話す時間)が学びの中枢であること
    Wespennestではサークルが1日に複数回行われます。朝、休み時間の前後、授業的な時間としてのサークル等、場面に応じて「顔の見える対話」が仕組み化されていました。歌で入るサークル、役割のローテーション、ロールプレイによる感情表現の練習──すべてが「対話する文化」を育んでいます。

サークルの特徴的な点は以下です。

  • 机ではなく椅子だけで輪になる(隠れる場所がない)
  • 感情を扱う練習(怒り・悲しみ・驚きのロールプレイ)を通して共感や対応力を育てる
  • ルールは子ども自身が関わって決めるが、大人が一貫して守る
  1. 異年齢編成の効果(助け合いとリーダーシップ)
    学年の区切りは流動的で、3〜5年、6〜8年といったグループ編成がありました。これにより年上は自然に面倒を見る役割を担い、年下はモデルを持って学ぶ構造が生まれます。読み書き計算の導入時期(6歳・1年生)だけは別クラスにして学習の適切性を担保していました。
  2. 自由と責任の教育デザイン
    校長の言葉が印象的でした。「自由は放任ではなく、自由の扱い方を学ぶことだ」。Wespennestでは自由を与えると同時に、自由をどう使うかを小さな体験から学ばせる工夫があります。たとえば、自分で学習ブロックを選ぶ「マグネット方式」、低学年は半日の計画、高学年は1週間の計画を自分で立てるなど、自己管理力を段階的に育てる仕組みがありました。
  3. 学校運営と社会的背景
    オランダでは「教育は公共財」という前提のもと、政府が学びの基本を支えつつ、校長や教育財団が現場の裁量を持ちます。校長は予算配分、教員雇用、外部講師の手配など学校運営上の裁量を持ち、4年に一度の監査で品質がチェックされる仕組みになっています。子どもの不登校は非常に少なく、教育を受ける義務や遅刻・欠席への厳格な対応(家庭訪問や養育アドバイザーの介入等)も背景にあります。

私が印象に残ったのは、学習(読み書き計算)と同じ重さで「共感・責任・協力」といった“社会的スキル”を教える姿勢です。これらが日常の細部に落とし込まれているからこそ、「子どもが安心していられる場」が現実に成り立っているのだと感じました。

――――――――――

次回はDay3の訪問校レポートをお届けします。Wespennestで得た視点を、リベラルスクールの現場にどう生かしていけるか、具体的な試みも併せて検討していきます。

🇳🇱オランダ教育視察 Day2|イエナプラン小学校「Wespennest」が教えてくれた“責任ある自由”の育て方

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一昨日からオランダに来ています。
ユトレヒト州ではまさかの「水道水にバクテリア発生」でコーヒー紅茶が売っていない☕️

イエナプランの学校を訪問して感じたこと。
——この学校なら、誰も不登校にはならなかった。

HSCの子どもたちも安心。
必要な時に断らず休める“ダウンタイムルーム”が。

先生たちのコーヒーステーションに併設され、
お茶やビスケット、そして温かさがありました。

Who am I?オランダ教育視察2025🇳🇱

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🇳🇱オランダ教育視察Day1 子どもを信じる教育の重要性

仲本かなさんとのお話会から学んだ「子どもを信じる教育」

2025年11月、オランダの学校を中心に教育視察を行いました。

初日(Day1)は、オランダで長年現場に立たれている 仲本かなさんとのお話会から始まりました。

今回は、その学びの中でも特に印象深かった「子ども理解」と「学級づくり」についてまとめます。

■ 子どもの感情を“読み取り、言葉を返す”

仲本さんが最初に語ってくれたのは、子どもへの言葉がけの質でした。

子どもがトラブルを起こした時こそ、

・「どうしたの?」

・「何がしたかったの?」

・「いま怒っているね、目を見たらわかるよ」

・「悲しい気持ちがあるように見えるよ」

と 子どもの内側に寄り添う言葉 を、大人が丁寧に届けること。

すぐに正さず、

“落ち着いたタイミングで、必ず最後までフォローする”

という姿勢が一貫していました。

■ イエナプランの核になる「サークルタイム」

オランダのイエナプラン校では、1日に何度もサークルが開かれます。

  • 朝のサークル
  • 休み時間前後
  • 歌で始まるサークル
  • ロールプレイのサークル

机は使わず、椅子だけで輪になるのが基本。

異年齢が自然に交じりあい、感情・トラブル・学びを共有します。

特に印象的だったのは、

怒った時・悲しい時・びっくりした時のロールプレイ

を子どもたち全員で行うこと。

感情の扱いを“練習で身につける”という文化に驚きました。

■ 「コーチングする教師」ではなく「教師を支えるコーチ」

仲本さんが担う“コーチ”の役割は、

ティーチングせず、選択肢も与えず、辛抱強く待つこと。

現場の教師が困った時に、

  • 今どんな状況か
  • 何を望んだのか
  • どう進めたいか
  • いつ実行したいか
  • どんな状態なら「やってよかった」と言えるか

という問いを丁寧に重ね、

1週間後に進捗を確認するという仕組みです。

「実践から理論をつくる」という言葉が印象に残りました。

■ ルールづくりと、大人が守る姿

学級づくりの要は、ルールづくり。

  • 先生がサークルに座ったら静かになる
  • 先生の顔を見る
  • 温度計(赤・緑)で教室の状態を視覚化

これらは、決して“子どもだけのルール”ではなく、

大人が守る姿を見せることが前提 だと教えてくれました。

■ 特別支援の考え方:早期スクリーニングと専門家の伴走

オランダでは、6歳前後でLDや言語障害(TOS)などのスクリーニングが行われます。

  • 先生が違和感を覚えたらすぐ専門家に相談
  • 遊びながら30分程度のアセスメント
  • 担任へ2週に1度のアドバイス
  • APL、ASD、ADHD、HSCなども含め幅広く支援
  • マルチメディアDAISYなどの補助教材も活用

言語が通じない移民の子ども(ウクライナ、ロシア、トルコなど)にも同じ免許で対応できるのが特徴です。

■ 不登校は「罰金」があるほど重視されている

オランダでは不登校は非常に少なく、

遅刻3回で家庭に連絡、9回で市の義務教育課が家庭訪問。

子どもには

「教育を受ける義務」

が明確にあります。

家庭の問題がある場合は「養育アドバイザー」が入り、朝7時に家に行き着替え・朝食のサポートまで行うことも。

■ Day1の学びを通して

仲本さんの話には、一貫して

「子どもを信頼する文化」

が流れていました。

ルールも支援も仕組みも、その根底にあるのは

子どもは自分で育つ力を持っている

という確信。

リベラルスクールでも、今回の学びを丁寧にいかしていきたいと思います。

🇳🇱オランダ教育視察Day1 子どもを信じる教育の重要性