― リベラルスクールの子どもたちと見た「もう一つの一条校」 ―
2026年1月22日。
リベラルスクールの子ども3人と一緒に、南アルプスきのくに子どもの村小中学校を訪問しました。
私はその1か月前、12月にもここを訪れています。
最初の関心はただ一つ。
「HSCのような、敏感で繊細な子どもたちが本当に安心して過ごせる学校なのか?」
見て、感じて、子どもたちの表情を見て、
私は思いました。
「ここなら、共存できる」
だから今度は、リベラルっ子たちと一緒に。
今日は、その日の記録を
きのくにとリベラル、両方の子どもたちの言葉を中心に残します。
子どもたちが出迎えてくれた学校
今回いちばん心が温かくなったのは、
きのくにの子どもたちが、リベラルっ子たちに自然に関わってくれたことでした。
教室の場所を教えてくれたり、活動の説明をしてくれたり、
「ぼくが作ったこのゲームで遊んでみて!」と当たり前のように声をかけてくれたり。
リベラルの子がぽつりとつぶやきました。
「ここの子たち、コミュニケーション力が高い。教えてくれるのがうれしい…」
学校の“当たり前”が違う
「職員室って、静かにしなきゃいけない場所じゃないの?」
きのくにの職員室は、開かれた場所でした。
子どもたちが出入りし、先生と笑いながら話している。
「こんなに職員室がにぎやかな学校、あるんだ」
「大人と子どもが対等で、こんなに楽しそうに話してるの、見たことない」
「廊下走ってても、怒られないんだ」
「’窓際のトットちゃん’の学校みたい」
「どこにでも本がたくさん!どんだけあるんだと言うくらいある![]()
」
「シール交換OKなんだ…!」
演劇が“特別なこと”じゃない
演劇『モモ』の練習風景。
「演劇が授業にあること自体がびっくり」
「演劇って部活でやるものだと思ってた」
『モモ』の台本は子どもに合わせてアレンジ。
効果音の操作も子どもたち。
「この学校の子どもたちは、叱られたり怒鳴られたりしたことがないから、
グレイッシュの軍隊式はなかなかイメージできない。」と大人。
自然の中で過ごすこと
鶏や豚や羊がいて、富士山が見える。
「自然がこんなに多い学校、初めて」
「環境が自然だから、自分の気持ちもゆったり自然のリズムになる感じ」
きのくにの子どもが教えてくれたこと
きのくにの子が、リベラルの子に話してくれました。
「学校にもトラブルはたくさんあるよ」
「例えば、暴力は絶対にいけないってことになってるけど、叩いちゃったりもする」
「でもね、みんなで話し合って解決するよ」
別の子は、静かにこう言いました。
「この学校は、みんなとワイワイしたい子だけじゃなくて、私みたいに1人で過ごしたい子にも居心地がいいよ」
集団が苦手な子も、集団が好きな子も、どちらもいられる場所。
それが、この学校の強さなんだと思いました。
卒業生の話
ちょうど遊びに来ていた高校1年生の卒業生が言いました。
「僕は最初、屋根の上を歩いたりする問題児だったんですよ」
「でもこんなに丸くなるんですよ」
そう言って、小さい子を肩車して階段を駆け上がっていきました。
子どもたちが群がり、大人気でした。
翌日、その子と早稲田大学のイベントで再会しました。
「屋根に登ったとき、きのくにの大人に何て言われたの?」と聞くと、
「寮母さんに“危ないから降りなさい”って言われたと思う」
「でも、自分がすごく泣いたのを覚えてる」
「厳しい父を母が説得してこの学校に入学したから、
“そんなことなら学校辞めさせるぞ”って言われて
僕、学校辞めたくなくてすごく泣いた」
その話を聞いて思いました。
この子にとって、きのくには「叱られる場所」じゃなく、
「失いたくない場所」だったんだ。
リベラルっ子たちの言葉
「ルールは法的なこと以外は無しにしたらいいと思った」
「(普段は音に敏感だけど)ここの物音は全然気にならない」
「ここなら、自分が行ってた学校と違って、
寂しくならなさそう」
「みんなと遊んでもいいし、1人が好きな子も大丈夫そう」
「一日中ものづくりとかして、
自分の好きなことをしながら、将来の仕事につなげられそう」
「ここは人との関わりも濃い。子どもとも大人とも」
「1年生のときから、この学校に入りたかった」
「でも、1年生の時の先生が大好きだったから、過去に戻って選択肢があったとしたら、悩む
」
「好きな先生のときは学校行けた。今の先生が好きだったら行けてたと思う」
最後に
ここは凸凹の子も繊細な子もいる学校です。
トラブルもあるし、ぶつかり合いもある。
でもここには、
叱る代わりに話し合う文化
管理ではなく関係で成り立つ空気
子どもが子どもとして存在できる時間
がありました。
帰り道、リベラルっ子が言いました。
「こんな学校があるって分かっただけで、なんか救われた」
「将来、自分の子どもが進学する時にも、
楽しい幸せな日々を送れるように、
何か出来たら良いなと思う」
私は胸がいっぱいになりました。
の皆さん、ありがとうございました![]()











